NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)の日々の活動をお伝えしていきます。皆さん、応援してね!(^^)
ふくねこ8月研修会ご報告
2011年08月26日 (金) | 編集 |
日 時:8月23日(火) 19時~
場 所:高知市役所たかじょう庁舎2階 市民活動サポートセンター大会議室

テーマ:『 認知症について 』
講 師:認知症の人と家族の会 佐藤政子氏 
参加者:会員6名+非会員6名

 今回は、「認知症について」ということで、ご自身認知症のご家族を長年介護されたご経験
があり、またそのご経験を生かし、デイサービスを経営されている佐藤さんにお話を伺いました。

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 前半は、ご自身のお母様を18年、ご主人のお母様を6年と認知症のご家族を介護され、
初めて認知症とわかったときの驚きや 無知だった頃の判断の後悔、介護に至るまでの
経緯をお聞きしました。

 人間誰しもいずれ老いていきます。
両親に介護が必要になった時、認知症がわかった時、子供の自分はどうするか。
一人っ子なら?兄弟がいても誰が面倒を見る?ましてや結婚して家を出ていたら?
今現在、自分の両親が元気なときに、家族で考えたり兄弟で話し合ったりすること、
なかなかない場合がほとんどだと思います。 

 コールセンターで電話を受ける佐藤さんも、認知症がわかったとき、子供さんが
複数いても、お兄さんが面倒見ると思っていた等自分以外の誰かをアテにしている
ことが多く、このせいで兄弟仲が悪くなるケースも多いと言います。

 そして、親、配偶者の認知症に誰がいつ気づくか。気づくのは家族だったり、
ご近所の方だったり、物忘れが始まったのかと少しずつ異変に気づく場合、
ずっと別居していてすっかり変わり果てた姿に対面する場合等。。。それに
よってご家族の受容のされ方も変わってくると思います。
 
 認知症の介護家族の現状はというと。。。

  ・老々介護(ご夫婦が高齢である場合) 
  ・認々介護(介護する方も認知症である場合) 
  ・介護の長期化(認知症は余命宣告されるではない)
    それに伴う複数介護(認知症の親を看ているうちに配偶者が脳梗塞等)

  ・男性介護者の増加 全体の3割
    夫や息子、男性は外部とのコミュニケーションが取りづらく、一人で
   頑張りすぎて虐待や心中に至るケースもあるそうです。 
   
  ・独居老人の増加
  ・人間関係の希薄さ
     全国で100歳以上の行方不明者大勢いたことに衝撃を受けました。
     親の安否を子供が知らない、隠している、ご近所付き合いがない等人間関係の
    希薄さが浮き彫りになりました。
                
  ・地域社会の変化 孤独死や行方不明など
     特に孤独死は男性に多いのだそうです。女性の方が井戸端会議など周囲とコミュ
    ニケーションをとる能力が高いそうです。
  
 現在、特別養護老人ホームは、50人の定員に200人待ち、グループホームでは2廻り待ちと
施設も病院も満床で入居待機人数もなかなか改善されないそうです。
 無理をして引き取って介護して虐待に走ることもあるそうですが、虐待する人には優しい
人が多いのだそうです。

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 後半はご自身のご経験を生かし経営されているデイサービス「きらら」のお話を伺い
ました。

 デイサービスでは、アルツハイマー病、ピック病、レビー小体、そして統合失調症の方
まで対応された実績があるそうです。
 お話しいただいた事例でも改めて感じましたが、当事者、家族のお話は本当に切実です。
症状が進行するにつれて、在宅で看ることは難しくなってくるけれど、受け入れ先がない現状。

 そんな中、民家を借りて経営している「きらら」では、介護の専門職の方が誠心誠意寄り
添っている取組みにも説得力がありました。
 一日中徘徊を続ける人、職員をたたく人、食行動に問題がある人等、どの人もその行動を
起こすのには何かしら原因があり、否定したりやめさせるのではなくその人らしさを受け止
める、また繰り返し行動では法則を見つけてそれを介護に利用する等、当事者に寄り添った
取り組みをされているそうです。
 
 介護する側もお世話をすることが楽しい、その笑顔を見て当事者もだんだん心からの笑顔
になっていく、職員みんなで情報を共有することで、想いも共有できる、佐藤さんが経営する
デイサービスはそんな場所になっているそうです。
「徘徊」も「認知症のお散歩」なんです。

 最後に、認知症の方に接するのに大切な事
「笑顔で声かけをすること」「本人が楽しいと思うことをすること」「大事にすること」
 そして、いい専門医と、いい施設に出会えること。
それが認知症にとって何より救いになるというお話もしてくださいました。

 今回は、どんどん身近に感じてきた「認知症」について、家族の立場、ケアする立場から
貴重なお話を伺いました。
 興味のある方も多く、参加者もいつもより多いようでした。

   
今回お話いただいた佐藤さんの所属する
 「公益社団法人 認知症の人と家族の会」高知県支部
へのお問い合わせ・ご相談は下記まで。
HPはこちら(←クリック)をご覧ください。
  
  【代表者】 佐藤政子
  
  【住所】〒780-0870 高知市本町4-1-37高知県社会福祉センター内

  【電話番号】088-821-2694   【ファックス】088-821-2694

 電話相談(コールセンター家族の会月~金10時~16時)

  【電話番号】088-821-2818   【ファックス】088-821-2818
  


9月はスキルアップセミナー「認知症の住宅改修ポイント」(有料)となっています。
次回の研修会は10月20日(木)
 「酒とたばこと男と女 あぁ、脳が泣いている

        ~脳ドックで脳の健康管理を~
です。タイトルだけでも気になりますね(^^)ぜひご参加ください(^^)♪


◆勉強会へのお問合せ・お申込み先は NPO法人福祉住環境ネットワークこうち まで。
             TEL:088-855-4620 FAX:088-843-7582
             メールフォームはこちらをご利用下さい。
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