NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)の日々の活動をお伝えしていきます。皆さん、応援してね!(^^)
タウンミーティングin高知2017、無事に終了しました!
2017年12月18日 (月) | 編集 |
12/16(土)に、お陰様でタウンミーティングin高知2017「認知症の人がその人らしく暮らせるために」が無事に終了しました。関心を持ってくださった方も多く、医療・介護・福祉・建築・行政、そして一般の方など約50名ほどの参加がありました。

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◆第一部講演の様子
 認知症『不可解な行動』には理由がある ~老年行動学からみる認知症の人のこころ~
 大阪大学大学院人間科学研究科教授 佐藤眞一氏

認知症を発症した時に脳の中でどのような変化が起こっているのか、アルツハイマー型、レビー小体型認知症の特徴的な症状はどんなものなのか分かりやすく説明してくださいました。また認知症の人の気持ちを実感することが出来る簡単な「実験」も参加者全員と体験しました。目からウロコの新鮮な体験で、より深く理解が出来た方が多かったようでした。
そして、新しい話題として佐藤先生が研究開発に関わられた認知症の人を幸せにするテレノイド(人型コミュニケーションロボット)を実際に施設で使用している様子の動画を見せて頂いたり、世界で初めて日常会話の特徴から認知症をチェックする評価法(通称:CANDy)についても、開発のきっかけから内容について説明して頂きました。関心のある方はCANDy(日常会話式認知機能評価)公式ホームページをご覧ください。また、最新刊の著書はマンガ付きで高齢の方や子供さんでも読みやすい本だそうですのでさっそく購入して読んでみたいと思います。「マンガで笑ってほっこり 老いた親のきもちがわかる本」ぜひご一読ください(^^)
最後に佐藤先生からのメッセージは、『認知症でも、そうでなくとも、高齢期の生き方はハッピーエイジング』を叶えること。ハッピーとはポジティブな気分。認知症の特性を理解して、その人らしくハッピーに生きられる関わり方を家族に対しても、仕事の場面でも心掛けたいと思いました。

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◆第二部トークセッション&意見交換
 「認知症の人がその人らしく暮らせるために」

第二部は3名の講師の方のトークセッションですが、まずは高知検診クリニック脳ドックセンター長の朴啓彰氏から、自己紹介を兼ねて「脳と運転のおはなし」と題してご専門分野の取組みについてお話をして頂きました。高齢者の交通事故がここ数年問題となっていますが、脳のMRI画像からその要因となっている「白質病変」について説明してくださり、またその白質病変の主な原因として過去の喫煙、飲酒が大きく影響しているという研究結果に、参加者も患者さんのためだけでなく自分自身や家族のこととして受け止めて真剣に聞き入られていました。朴先生からは、高齢者を一括りにして安全のために免許返納すべき!とばかり訴えるのではなく、過去の生活習慣や脳にも個人差があるのでそれぞれに応じた原因を改善していくことで、運転寿命が延びる=健康寿命が延びる!そこを目指して取り組んでいく必要がある、というお話をして頂きました。講義の中でも紹介してくださっていた、過去に朴先生が出演されたクローズアップ現代「運転し続けたい ~高齢ドライバー事故の対策最前線~」の紹介ページはこちらです。

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続いて、認知症の福祉住環境整備の考え方についてNPO法人ユニバーサルデザイン推進協会代表理事の芳村幸司氏から、1万件を超える福祉住環境整備件数の実績からのお話を頂きました。ご自身が体験された失敗談から学んだ事例として、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症では同じ認知症でも疾患の特性が違いそこを見極めて住環境のプランを立てなければいけないという点について分かりやすく説明して頂きました。「転倒」1つをとっても、身体機能の低下で起こっているのか、認知機能の低下のために起こっているのか、何が原因かを理解した上で考えなければ、その人らしく暮らせる住環境にはつなげられない、だからこそ多職種との連携が大切だということを学ばせて頂きました。また、芳村先生が運営団体(一般社団法人福祉住環境アソシエーション)の専務理事を務められている「第5回福祉住環境サミット」が3月に大阪大学で開催され、分科会SESSION3では認知症の住環境整備について、SESSION4ではIotの可能性について発表があり、認知症ケア専門士単位認定講座にもなっていますので関心のある方はぜひ足をお運びください。

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3名の講師によるトークセッションの様子。

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会場の後方には「認知症に関することや、暮らしに役立つ社会資源コーナー」を設け、CANDy資料、認知症カフェ、認知症の人と家族の会会報誌「ぽ~れぽ~れ」、認知症コールセンターの案内、市の認知症初期集中支援事業、市社協の成年後見制度に関するあんしんサポート事業、朴先生が関わられた健脳ドリンク「KENNOU」の紹介、携帯筆談器COBOの紹介、高知市・県の住宅改造助成事業、アドバイザー事業の紹介など・・・関心のある方に情報をお持ち帰り頂きました。

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3名の講師の先生方のご尽力により、大変有意義なタウンミーティングとなりました。参加者からも以下のような感想を頂き、またこのような機会があれば参加したい、というお声を多く頂きました。

「各講師の先生のお話は丁寧で分かりやすかった。もっと詳しく聞きたかった。」(介護家族)
「認知症の捉え方を変えることが出来、今後の現場に活かしていきたい。」(福祉用具事業者)
「どの話も大変興味を持って聞かせて頂きました。大変自分のためになりました。ありがとうございました。」(介護職)
「多方面から認知症をテーマにした話が聞けて面白かった。」(医療職)
「認知症という病気の変化も、その人らしいんだということ。その人らしく生きるためには、といつも考える必要があると改めて思いました。」(医療職)
「住宅改修にも認知症状によってかえていく必要があると言うことを知った。(特性を理解する)」(医療職)
「3人の方々のお話が最終的にはリンクするお話であることが、すごく納得できました。自分の両親だけでなく、自分自身の老いも含めてこれから準備すべきことの手がかりがつかめたように感じます。ありがとうございました。高知でこのお話がひんぱんに聴ける機会があれば、今後も参加したいと考えます。」(自治体職員)
「住宅改修の時に、福祉住環境ネットワークこうちに相談したいと思います。」(介護職)
「初めて参加しましたが興味深かった。認知症は国民問題と痛感しました。内容が分かりやすかった。最新情報も教えて頂き良かった。面白い内容であった。来てよかったです。」(介護職)
「脳の健康が大切であると学ぶことができた。これから運動もしなくてはいけないと感じた。また認知症の人が安心して暮らせる社会にしていく為に皆が認知症を理解していかなくては・・・と思う。」(医療職)

主催の私たちも、多くの方が情報を必要とされているのだと改めて認知症の関心度の高さを実感しました。またこのような機会をつくっていきたいと考えています。ご協力頂いた講師の先生方、共催を頂いた福祉住環境コーディネーター協会様、パソコン要約筆記でお世話になったNPO法人要約筆記高知・やまもも様、後援として広報、資料提供にもご協力頂いた公益社団法人認知症の人と家族の会高知県支部様、そして開催にご協力頂いたスタッフの皆さまにも感謝します。本当にありがとうございました!(^^)
  
 
 
      ◆ おまけ ◆

懇親会では佐藤先生の還暦のお祝いと、11月にお誕生日だった芳村先生のお祝いも細やかながらさせて頂きました!おめでとうございます!(^0^)

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今回、四国で唯一来たことがなかったという高知に初めてお越し頂き、観光の時間もほとんど取れませんでしたが、日本三大がっかり名所!?のはりまや橋にご案内しました。次回にお招き出来る時には桂浜にご案内したいと思います!

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そして、すぐ近くにある「タウンモビリティステーションふくねこ」にもご案内し、スタッフ・ボランティアの皆さんとも交流して頂くことが出来ました。

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